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これより、有限会社フジ化学のプレゼンテーションを始めさせていただきます。
テーマは (クリック) 6価クロムフリー移行に伴う環境保全活動報告 です。
従業員の多くは知的障害者であり、環境保護・品質の維持向上とともに、障害者雇用に関しても力を注いでおります。
当社で使用している設備の説明をいたします。
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使用している設備は油圧エレベーター式自動亜鉛鍍金装置です。この装置は6クロムフリー対応全自動ラインとなっております。
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本装置はあらかじめラックに取り付けられた加工物を、水洗いや脱脂と言った前処理からメッキ処理・後処理までを連続して行う、Uターン式間欠送りコンベア形式の自動メッキ装置であり、主に油圧駆動となっております。加工物のロードアンロードはサブコンベアで行います。 工場作業者の作業内容はラックに処理物をかける、乾燥機から出てきたらラックから処理物をはずす、加工物の仕上がりを検査する、この3点が主だったものになります。そしてその作業の担い手は当社では障害を有する方がほとんどで実に4人に3人の割合なのです。
こちらが先ほどご説明しました、ラックで、当社ではハンガーともよんでおります。
このラックの枝に加工物を吊るし、ラインにロードしていきます。
こちらは、ラインへのロード・アンロードを行うサブコンベアです。
手前のラックはこれから、ラインへロードされ、奥のラックはラインからアンロードされ、乾燥機へと送られます。
ラックに掛けられた加工物は、写真のように脱脂や、水洗・亜鉛メッキ・硝酸・クロメート処理などの約70ステーションで処理され最後に乾燥機に入り、形状やメッキ不良などがないか、検査を受けます。
1.
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2.特に先ほど述べましたとおり、当社で就労している者の殆どが障害者であるため、5Sを周知徹底させることの難しさがありますが、そこは、理解しやすいように工夫したり、5Sの一つである躾に力をいれるなどし、工場の清潔・整頓をキープしております。
PDCA plan do check act
5S活動の一環として、社内環境整備に力を入れております。就労する者全てに分かり易いく注目され易いようなラベルを作成し、掲示しております。
当社では工場内の清掃は製造に合わせ随時行っておりますが、ラインの中も毎日ライン停止後に、約2時間を掛けて清掃しております。 この写真は普段の工場内を撮影したものです。一見きれいに見えると思います。確かにきれいにしてはあるのですが、右上の写真では清掃用具が放置されたままになっております。いくら気をつけていても、こういったことは起ってしまいます。整頓の呼びかけラベル用に使用したいと思っている写真です。
左側の写真のようにめっき液が飛び散り汚くなってしまったところなども、日々の清掃により汚れの定着を最小限に止めるよう努めております。また日々汚れないような箇所や、少々汚れていても機能上問題のないような箇所でも、当社では毎日清掃しております。それが右側の写真です。 1週間に一度大掛かりな清掃を行うよりも、その日の汚れをその日のうちに落とすことにより、設備の性能を保ち、メンテナンスコストを削減できると考えて実践しております。
6価クロム化合物の使用用途としては、 1.4. が挙げられます。
 当社ではクロメート処理の工程に6価クロムを使用しております。クロメート処理とは、鉄素材上の亜鉛メッキ加工でサビ止め効果を持たせた後に、今度はさらに亜鉛自体の耐食性を増すために、 (無水クロム酸、硫酸)硝酸等の溶液に浸し膜を作る工程を言います。つまり、金属そのものの耐食性を強くすると言うよりも、亜鉛の腐食防止処理に用いているということです。  6価クロムは価格面、耐食性において高い効果が得られる点や、強い酸化力を備えている点で優れており、代用品が容易には得られないとされております。しかし、そんな優れた物質にも、見逃すことのできない重大な問題があります。
それは
→タイトル
6価クロムは強力な酸化作用を有し、人体に対し強い毒性を持ちます。接触によりアレルギーや潰瘍等が発生するばかりではなく、発癌性の疑いがあるということも明らかになってきました。代表的な疾患には、右の鼻穴と左の鼻穴を隔てている壁に穴があいてしまう疾患の鼻中隔穿孔などがあります。
6価クロムがどのように環境へ流出するかと言う問題で、ここでは自動車を例に話を展開していきたいと思います。
自動車は年間に約500万台生産され、それに準じた台数の廃車も発生します。
それら廃車の約75%はリサイクルされますが、残りの約25%がシュレッダーダストとして埋め立て処理されます。シュレッダーダストの埋め立て法改正により(1995廃掃法)安定型から管理型に移行され、処理する場所の不足・処理費用の高騰などから、シュレッダーダストの不法投棄の問題も発生しています。
同様に、適切に廃車処理がされずに、放置される車も少なくはありません。
そうなると新たな問題点が発生します。
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溶解とは液体に気体、液体、固体が混合して均一な液相を形成する現象を溶解dissolution)と云います。溶解には物理溶解と化学溶解があります。化学溶解は酸・塩基間の錯体や水素結合の形成、もしくは新たな化合物の生成を生じるもので、吸収とも呼ばれ、特に水溶液において重要です。例えば、塩素・水系、二酸化硫黄・水系など非常に多くの系があります。
当社でも排水処理や、凝集沈殿により発生するスラッジの処理には意を尽くしてきました。 工業排水分析はもちろん、一般排水の分析もしております。もちろん問題はありません。
その結果、当社から最終的に排水される際はここまで透明になっております。
EU有害物質規制では、代替の難しい一部の物質を除いて、20067月から6物質の使用原則禁止とされます。その中に6価クロムが含まれ、全廃は20077月と規制されました。
北米でも新車モデルに3価クロメートを採用するなどの動きが見られます。アメリカにおいては、国を挙げてと言う動きは顕著にはみられないように思いますが、州によっては規制導入が検討されているようです。
国内動向としては、規制そのものは定められておらず、自主規制や、輸出製品向けに対応準備をしている状況です。そんな中
こういった中、先日21日の日本経済新聞夕刊の一面では、EUの有害物質規制に対する、体制作りの記事が掲載されていました。 各社、対応時期や、対応内容に違いはあるようですが、何らかの手段を講じなければ、市場を失いかねないと言う現実が迫ってきているのです。殊EUの規制に対する違反によっては、欧州向け製品が出荷停止になる可能性もあるという厳しさは環境が世界的により現実的に考えられる時代になのだと感じました。
切替日程として予定では、このように構えております。
自社廃止目標を、材料別に設定し、自社での全廃目標は2006年末とし、2007年の施行に先駆けるべく取組んでおります。
最後になりましたが、当社のエンブレムマークをご紹介いたします。
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「フジ化学、CLEANWORKS」の文字で地球の周囲をコートしているようなデザインです。WORKを名詞に翻訳すると、「労働,働き,骨折り,努力;仕事,課業,勉強,研究. 肉体精神のいずれの活動についても用いる 」とあります。当社は、一人ひとりの活動により環境にやさしい製品開発を進めて行こうとしております。そして当社にとって大切な売り物は地球に優しい製品ばかりではありません。現場の管理レベルの高さとそれを維持する社員努力であります。簡単に、申し上げますと、工場はいつも整頓がなされ、きれいでなくてはならないのです。日々の清掃はメンテナンスコストを抑え、その分十分な研究費用をもたらしてくれます。清掃のなされた設備では、異常をすぐに知ることができます。そしてキレイにする活動は美しい精神にも通じると当社では考え、清掃による人格形成を推進して行こうと考えております。
仏作って魂入れずという言葉があります。ゴミを捨てる心の持ち主が、汚れて汚い工場で、環境を美しく保つための、環境にやさしい製品を作れるでしょうか。クリーンな心で、クリーンな工場から、地球に優しい製品をと、フジ化学社員全員でこの地球を美しくコートするエンブレムとその意義を背中に背負って、5S活動に取り組んでおります。