6価クロム(有害物質)の環境流出
¡自動車を例として
1.年間約500万台の廃車の発生
¡廃車の約25%が年100万tのシュレッダーダストとなる
¡シュレッダーダストは埋め立て処理
2.適切に廃車処理されず放置される車両
問題点
・シュレッダーダストや、放置された廃車の
  クロメート皮膜が酸性雨により溶解し、
  6価クロム(有害物質)の環境流出が起る。
  それが河川や地下水汚染につながる。
  
最終的に人体へ 第2次6価クロム問題
6価クロムがどのように環境へ流出するかと言う問題で、ここでは自動車を例に話を展開していきたいと思います。
自動車は年間に約500万台生産され、それに準じた台数の廃車も発生します。
それら廃車の約75%はリサイクルされますが、残りの約25%がシュレッダーダストとして埋め立て処理されます。シュレッダーダストの埋め立て法改正により(1995廃掃法)安定型から管理型に移行され、処理する場所の不足・処理費用の高騰などから、シュレッダーダストの不法投棄の問題も発生しています。
同様に、適切に廃車処理がされずに、放置される車も少なくはありません。
そうなると新たな問題点が発生します。
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溶解とは液体に気体、液体、固体が混合して均一な液相を形成する現象を溶解(dissolution)と云います。溶解には物理溶解と化学溶解があります。化学溶解は酸・塩基間の錯体や水素結合の形成、もしくは新たな化合物の生成を生じるもので、吸収とも呼ばれ、特に水溶液において重要です。例えば、塩素・水系、二酸化硫黄・水系など非常に多くの系があります。